簡易型バードツリー完成
『ザ・セキセイインコ』の影響を受け、意欲的に玩具作成をする私の横で完成を待ちかねるチャーリーである。
完成した後は早速強靭な脚と嘴を駆使してクライミングを始めた。正面から向かって左側と右側に鈴を二箇所設置した。
表側は色とりどりのビーズで紐を作成し、裏側はやはり色とりどりのプラスチックの輪で鎖を作成した。
このビーズの紐がいたく気に入った様子で、チャーリーは端を掴んで欲しいとせがむ。(チャーリーはほとんど私に何かを求めることはないので実に新鮮であった。)
頃合いを見計らう。
紐に飛び乗り、悠々とした表情を見せた。
この紐はビーズをテグスに通しただけの代物なのでくるくると空転し、バランスを取らないとそこに居続けることはできない。しかしその難しさがチャーリーの心を掴んだようで、時に転びながらも果敢に挑戦し続けていた。飽くなき挑戦心に付き合っていたら、就寝の時間を一分過ぎてしまったほどだ。
バードツリーとも言えぬ代物をチャーリーに提供したわけであるが、彼が非常に満ち足りていたので良しとする。
いつとも知れぬ野望だが、今度は本物のバードツリーをこさえてチャーリーを思う存分遊ばせてやりたいと思う。
<了>