チャーリーの腹の匂いは穀物の香り
チャーリーの体重は三十二グラム、変化なし。
本日は心身ともにコンディションが非常に悪く、とてもではないが仕事をする気になれなかった。
しかしこういった時に限って、何故か上手く仕事が回るものだ。ままならぬものである。
勤務を終えた後、チャーリーの腹の匂いを嗅ぐ。嫌がるかと思いきや鼻の頭を甘噛みし、一日の疲れを労ってくれた。
仕事は辛いが現在の経過は無理のしどころ、踏みとどまるところである。本日、今週、ひと月と耐え忍ぶのみ。
自身の力量に不安がある旨、くろに吐露すると力量は充分あるはずだと一喝された。足りないものばかりが見えてしまうが今一度自分の持ちものを確認すべきなのかもしらぬ。
<了>